経済

信用創造とは何なのか簡単に説明します。現代社会、政経対策

信用創造って聞くと金融用語なのでなんだか難しそうな印象を受けるかと思いますが決してそんなことはありません。

よく耳にする言葉なので聞いた時に「ああ、あれのことでしょ」ってなれるようにしましょう。

中学生にでもわかるように記事を作成することを心掛けましたので、どうぞ最後まで記事をご覧になってみてくださいね。

信用創造の仕組み

まず、皆さんがこの図を見たときに引っかかるであろう預金準備率について説明します。

預金準備率とは何か?

銀行は、各銀行の預金残高に対して、一定割合を預金準備金として日本銀行に預け入れることが義務付けられています。

なぜ預金準備をするのかというと預金者に対しての最低限の支払い能力を担保するためです。

預金準備率は1991以来変更されずに一定となっています。

ここで出てくる預金準備率10%というのは便宜上の値であり、実際には1.2%で推移しています。

預金準備率が分かったので本題に入ります。

図の人が私だとすると私がまず銀行Aに100万円を預け入れます。

そうすると当然、銀行Aは100万円の預金を抱えるということになりますが、ただ100万円を持っていても意味がないので法律で定められた※預金準備額(10万円)だけを残し、残り(90万円)は企業Wに貸し出しをして貸し出し利益を生もうとします。

※100万円×0.1=10万円

次に、90万円の融資を受けた企業Wは全額を企業Ⅹへの支払いに充てます。

支払いを受けた企業Ⅹは90万円を銀行Bに預け入れます。

銀行Bは銀行Aと同様に※預金準備額(9万円)だけを残し、残りの81万円は企業Yに貸し付けます。

※90万円×0.1=9万円

企業Yも企業W同様に全額を企業Zに対する返済に充てます。

そして、企業Zはその81万円を銀行Cに預け入れます。

このようにして、ずっとこの流れが続きます。流れの確認はここまでにします。これ以上続けるのもさすがにくどいと思うので…(笑)

 

上で詳しく信用創造の流れを見てきたので、その流れの中では何が起きていたのかを見てみましょう。

上図の見てください。

最初に私が銀行に預け入れをした預金額に青ライン、銀行が預金を企業に貸し出すことで新たに生まれた預金額これに赤ラインを引きました。

では、なぜラインを引いて色分けしたのか?

まず、赤ラインの預金額を足して見てください。

171万円(90万円+81万円)になりますね。では、青ラインの預金額100万円と比べてみましょう。

そうなんです。

元々の私の預金額100万円が全体として271万円(100万円+171万円)の預金額へと生まれ変わったのです。

これが信用創造です。

この図の中では銀行Cまでで終わっていますがこれが銀行D、銀行E、銀行F…と続いていくと考えると合計の信用創造額は(90+81+72.9+65.61+59.049+53.1441+47.82969+43.046721+‥)万円となっていきます。

では、応用編としてこの信用創造額の計算をしてみましょう。

信用創造額の計算

信用創造額の計算には公式的なものがあるのでこれを活用しましょう。

信用創造額(新たに生み出された預金額)= 最初の預金額 / 預金準備率 - 最初の預金額

となります。

実際に、図で扱った数値を入れて計算してみましょう。

信用創造額=100万円/0.1-100万円

=1000万円-100万円

=900万円

すごい額ですよね。

100万円が900万円をの額を生み出したのです。

でも実際には預金準備率はもっと低いのでもっと大きな額を創造することになりますね。

このように銀行のお金は循環し、社会全体の通貨量(マネーストック)は増えていきます。

例題も用意しておくので、今までやってきたことを思い出すなり振り返るなりして復習し自身の知識として定着させてみてください。

実際に紙に上の図と同じようなものを書いて考えてみるといいと思います。

例題

預金準備率を1.2%とし新たに3000万円の貯金があったとする。この場合、新たに生み出される信用創造額はいくらになるか。

解説

公式はこうでしたね。

信用創造額(新たに生み出された預金額)= 最初の預金額 / 預金準備率 - 最初の預金額

なので、

信用創造額=3000万円/0.012-3000万円

=25億円-3000万円

=24億7000万円

このようになります。

 

まとめ

私なりに一番わかりやすいように図をつくり解説してみましたが、いかがでしたでしょうか?

個人的に信用創造の話はすごく面白いと感じています。

少ないお金が大きなおかねへと変わるなんて夢のある話ですよね(笑)私が経済というものに興味を抱いた一因でもありました。

最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。

もしほかに何か解説してほしいなどのリクエストがございましたらお問い合わせフォームより受付をしていますのでご利用ください。